「優秀な人ではなく、愚かなわたしでも救われる方法」を探して、様々な宗派の教えを学びましたが、ついに答えを得ることができませんでした。法然上人は、原点に戻るべく比叡山の黒谷に戻ってお経の収蔵庫にあるお経を1から読み直すことから始めようと思いました。全てのお経や専門書を読み込むこと数へん、ついに善導大師の「観経疏」という書物の中の「専修念仏」の教えと出会います。この時法然上人43歳。西暦1175年のことです。確信を得た上人はこの後比叡山を降り、京の町で新しい仏教の宗派『浄土宗』を開きました。
※この辺りの詳しい解説は、ぜひ『その時、門は開かれた』を見てください。