13 流罪

 松虫・鈴虫事件に乗じて弾圧を強めようとする者、なんとか法然教団を助けようとする者、政治的な思惑が絡み合いながらも、当事者の住蓮房・安楽房を含む4人に死罪、その他8人に流罪の宣旨が下ります。法然上人は僧籍を剥奪され俗名を与えられて、四国への流罪となりました。この時法然上人はすでに75歳。證空上人にも流罪の宣旨が下りましたが、その身柄は前関白・九条兼実の実弟で天台座主を務めた慈円の預かりとなり、結果的には流罪を免れています。