1 選択集編纂

法然上人の教えは
『選択本願念仏集』という書物にまとめられていますが、
執筆に際し、経典の確認や校正の役をつとめられ、
また執筆を依頼された九条兼実公に進講されたのが
我が派の祖、西山證空上人です。
法然上人の僧名「源空」から
「空」の字を受け継いでいるように、
法然上人の多くの弟子の中でも、
上人みずから剃髪し、
手許において浄土の教えをたたき込んだ方です。
證空上人は少年時代から上人のお側に常に仕えて、
その教えの全てを受け継がれました。