3年後、私たちは「宗祖法然上人立教開宗850年」の年を迎えます。
すべての人が平等に救われる教えを探していた法然上人は、中国の高僧・善導大師の残した観経疏という書物の中に「おねんぶつを真ん中に置いた仏教」を発見します。
それこそが身分も年齢も性別も能力も関係なくあらゆる人々を救う教えだと確信した上人は、比叡山を降り庶民の中に身を置いてそのことを語り始めました。
その時から850年。
遥かな時を経てもなお、私たちはその教えを受け継ぎここまで来ることができた。
まずそのことを、現在檀家・信徒という不思議なご縁で結ばれている皆さんと喜び合いたいと思います。
そして法然上人の残した教えこそ、混迷する現代を乗り越えるために必要な唯一無二の智慧なのだということを、確認しあえたらと思うのです。
今年から毎年、兵庫、名古屋、京都の各地で行われる「大会」と、令和6年の総本山永観堂での「慶讃法要」。
檀信徒のみなさんと、法然上人の立教開宗「その時」の感動を追体験できたらと思っています。