4 黒谷隠遁

法然上人は18歳の時、官僧(この頃僧侶は国家公務員みたいなものでした)を目指して勉学を続けるよりも、すべての人を救うための教えを見つけたいと思い、比叡山の奥の西塔黒谷(さいとうくろだに)という真理を求めて修行する聖(ひじり/僧侶の国家資格の取得よりも仏の教を追求することを大切にした僧)たちが集まる場所に移り、修行三昧の生活に入ります。ひたすら仏に礼拝する行をおこなうと共に、経蔵に納められたたくさんのお経や論(研究書)を読み耽りました。